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中国インターネット Last Updated 2010-02-14

上海黄浦区外灘


HX022_350A.jpgここまで、成長著しい中国のインターネット及びオンラインショッピング市場において、日本企業がいかに時流に乗り、ビジネスチャンスをつかんでいくか、について述べてきました。確実にオンラインショッピングの潜在的ユーザー層は形成されつつあります。現在の中国のインターネット人口の7割前後を占める30歳以下の人口は、確実に経済力を高め、オンラインショッピングに対する経験値を高めつつあります。また、購入はしないけれども、インターネットで商品の特徴や値段、他ユーザーからのコメント、ロコミなどを十分比較検討したうえで、実際の購入はリアルの店舗で、というユーザー層も相当数にのぼります。

これらのユーザーから、オンラインショッピングに対する抵抗感やわずらわしさが払拭され、インターネット取引そのものに対する信用が高まると、爆発的に急成長する可能性があることは、筆者だけでなく読者のみなさまにとっても容易に想像できるはずです。

オンラインショッピングが当たり前という流れが加速されるのは、信用度が高いメーカーや正規ブランド店等が独自にインターネット上でショップを開設するようになってからでしょう。これまでC2Cの形で形成された中国オンラインショッピング市場が、B2Cに比重を移していき、「淘宝商城」のようなB2Cプラットフォームがより広く浸透していけば、インターネット上での取引が活発化することは間違いありません。

このタイミングまでに準備ができていれば、日本企業に大きなビジネスチャンスが訪れるはずです。「手遅れ」にならないためにも、今から少しずつ中国マーケットやユーザー動向を調査・把握しながら、来るべきタイミングに備えて十分な準備(種まき)を進めることが大事になってきます。

中国人の潜在ユーザー層の取り込み(データベース化)もそうですが、今は自分の経験値やノウハウを高めるうえでの「種まき」のステージと割りきり、まずは、テストマーケティング的に中国で物販事業を始めてみることが大事な時期といえるでしょう。こうした日常活動のなかで、実践的に市場、ニーズ、競合他社の動向、消費者のライフスタイル、価値観、生活環境等の変化を自分の目と耳で実感し、いずれやってくる大きなビジネスチャンスをつかみ取っていただきたいと思います。